諦めない強さを観たM-1だった
お世話になります、ウツシロです。
昨日、2021年12月19日はM-1グランプリ決勝が行われた。
観た人は多いと思うが私も楽しく観させてもらった。
お笑い好きの端くれとして今回のM-1で感じた事を書こうと思う。
ファーストラウンドで私が声を出して笑ったコンビはモグライダー、真空ジェシカ、
錦鯉、ももの4組だった。
もちろん他のコンビも皆面白かったが、特に響いたコンビに限定しよう。
モグライダーは初めて見たコンビで美川憲一の曲「蠍座の女」のネタを披露した。
ツッコミ芝大輔とボケのともしげのコンビで、
ツッコミの少しヤンチャそうなキャラクターと、ボケの純朴そうな雰囲気がマッチした面白いコンビだった。「蠍座の女」の歌い出しの部分で引っ張ったネタだったが、器用なツッコミと頑張っているボケという構図が非常に楽しめた。
ツッコミの雰囲気もアンタッチャブル柴田とかみなりのたくみを足して2で割った様な感じで初見なのに既視感があり安心して観る事ができた。
1番手という不利な順番がもったいないと思わせるコンビだった。
真空ジェシカも今回が初見で、ボケの川北茂澄とツッコミのガクというコンビだ。
1日市長のネタだったがまず感じたのがツッコミの低音ボイスが特徴的な所だ。
ボケも直球というより変化球が多く理解すると面白さがやってくる感じで私は好きだった。
「ハンドサインでヘルプミーってやってた」にはさすがに声が出てしまった。
錦鯉は昨年に続いて今年も決勝へ上がってきた。
ボケの長谷川雅紀(50)とツッコミの渡辺隆(43)のコンビだ。
この2人は他の芸人に比べ年齢が頭1つ抜きに出ていて笑いの感覚が古いのではと思うだろう、しかしボケのまさのりさんが”圧倒的なバカキャラ”を演じる事で単純なボケでも破壊力が凄いのだ。
センスどうこうの話はこのコンビの前では吹き飛んでしまう。
私は昨年も声を出す程笑わせてもらったが今年は昨年以上に笑った。
昨年よりもボケの数が増えている様に感じ、1度笑い出したら最後まで笑いが途切れなかった。
錦鯉が居ると居ないでは大会の印象が大きく違っていたと思わせる存在感だった。
ももというコンビも初見だった。
オタク顔のツッコミせめるとイカつい顔をしたボケのまもるというコンビだ。
この2人はお互いの風貌に似合わない事を言ってお互いにツッコミを入れていくタイプのネタだった。笑い飯のようなスタイルでダブルボケというよりダブルツッコミと言った所か。
的確なツッコミが交互に入るので笑いが増幅していく「そんなん言うたらあかん顔」にはやられたなぁ。
2021年のM-1は錦鯉の優勝で終わった。
前評判の高いコンビは他にもいたが、テクニカルなコンビにとって賞レースという短距離走では強烈なキャラクターの爆発力に霞んでしまう事がよくある。
初見の芸人でも面白ければ良いのだが、錦鯉の年齢やバイト暮らしの様なサイドストーリーが見える芸人に感情移入し応援してしまうのが人の性だろう。
爆発力と感情移入を兼ね備えた錦鯉は優勝する可能性を十分に秘めていたと思う。
諦めなければ必ず夢が叶うとは思わないが、錦鯉の2人から諦めない事の凄さや、いくつになっても挑戦する姿勢のカッコ良さを観せてもらった気がする。
毎年様々なドラマがあるが、今回の大会は2007年サンドウィッチマンの様な感動をもらった。
来年はどんなコンビを観る事ができるのか今から楽しみに待つ事にしよう。
YouTubeチャンネルで観る事ができるので見逃した人は是非!
出来れば敗者復活からの金属バットを観たかった…
今日はこの辺で。