我が青春のDMC
お世話になります、ウツシロです。
今回は私の精神的主柱であるDJのとある大会を紹介したい。
DMCとはDisco Mix Clubの略である。(以下DMC)
2019年にCreepy NutsのDJ松永がDMC世界大会で優勝してニュースに取り上げられたが、いわゆるDJのテクニックを競う大会である。
日本のポップスもろくに聴いていなかった15歳の私がひょんな事からブラックミュージック(HipHopなど)と出会い、それからDJを始めるのは自然な流れだった。
当時はレアなレコードをかける人がすごいDJという雰囲気があったが、レコードをかけるだけなら誰でもできる、私は技術に関心があり人と違うスタイルに憧れた。
そしてたどり着いたのがDMCである。
DJってレコードかけてクネクネしてる人でしょ?と思ってるそこのあなた!
半分正解です。
しかし、どんな分野でも技術を磨き上げる人ってのがいるんですなぁ。
そんな人達をDJの世界ではレコードを使って新しい音楽をつくる演奏家と見なし
ターンテーブリスト、バトルに出て競い合う人をバトルDJと呼んでいる。
DMCではDJの技術としてスクラッチとビートジャグリングが主に使われ競い合う。
スクラッチとはリズムに合わせてレコードをこする行為の事である。
これはもっとも初歩的なスクラッチであり他にも様々な音を出す事ができる。
ビートジャグリングとは同じレコード2枚を使ってドラムをリピートし新しいビートを作るという技術で、キック、スネア、ハイハットを入れ替えて曲のテンポを崩したり再構築しREMIXを聞いているような感覚になる。
基本は同じレコードだが違うレコードでも可能。(2:05~)
この2つの技術を使ってお客さんと審査員を唸らせた方の勝ちという大会である。
ボディトリックというパフォーマンスもあるが今回は割愛する。
DMCの歴史は色々な方が語っているので、私にとっての最重要DJを紹介したい。
衝撃を受けたDJは何人もいるが特筆すべきは DJ Craze(ディージェイクレイズ)だ。
98.99.2000年の3連覇は圧巻で当時は敵なし状態だった。
スクラッチ、ジャグリングの技術が高く、音楽的センス、オリジナリティ(独自性)も群を抜いていた。
特にジャグリング技術を1段上に引き上げた功績は大きい。
片方のターンテーブルでビートを作り反対のターンテーブルで上物をループさせるジャグリングは本当に斬新だった。
当時見たことのないスタイルを確立しバトルDJ全体のレベルを引き上げる程の影響を与えた。
現在でもターンテーブリストとして活躍しているレジェンドDJだ。
DJはレコードかけてクネクネするだけじゃないYO!
ワールドファイナルより98年DMCアメリカ大会の映像の方が好きなので
こちらをどうぞ。
老若男女に知って欲しいDJである。
DJ Crazeを更に詳しく知りたい方はぐぐってね。
次回は最重要DJ二人目を紹介したい。
今日はこの辺で。
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