トラックメイカーDJ Premierとは
お世話になります、ウツシロです。
関東でもまた雪の予報が出ている。
皆さん、すってんころりんには気をつけましょう。
さて、DJとは選曲し人々を踊らせたり、トラックを制作しラッパーやシンガーに提供する事を生業にしている。
トラックメイクに秀でたDJが数多く存在する中で最もリスペクトされるDJの1人が「DJ Premier」だろう。(以下プレミア)
彼はHipHopデュオ「Gang Starr」(ギャングスター)のDJとして1989年にアメリカでデビューしその後名トラックを量産した。
ギャングスターとしてのキャリア以外にも様々なアーティストをプロデュースし確固たる地位を築く事になる。
ざっと挙げるだけでもJeru the Damaja、 Group Home、 M.O.P.、Jay-Z、Big-L、
The Notorious B.I.G.、Nas、Buckshot Lefonque、KRS-One、Rakimと錚々たるメンツだ。
●DJ Premierの特徴
現在ではオリジナルトラックも増えているが、HipHopのトラックは主に過去の名曲の1部分をループさせて曲を作る。
これをサンプリングと呼ぶ。
この1部分の長さによって曲の印象は大きく変わってくる。
プレミアは元ネタを細かく切り刻み再構築する「Chop」チョップという技法を編み出し非常に短い1フレーズをトラックへと変化させた。
ギャングスターに「Mass Appeal」という名曲がある。
この「Mass Appeal」の元ネタと言われている曲がVic Jurisの「Horizon Drive」だ。
使っている部分はなんと3分29秒からの1フレーズ(約1秒)なのだ。
この部分をループさせる事でトラックとして成立させている。
更にプレミアの特徴にスクラッチがある。難しい技は使わないが印象的でキャッチーなスクラッチを得意としている。曲にハマりシンプルな程心地が良い。自身のトラックに乗せるスクラッチのセンスも抜群なのだ。
●DJ Premierが手掛けるおすすめの曲
私の独断と偏見で彼のトラックが光る楽曲を紹介したい。
名曲が多すぎる為かなり厳選するが、やはりアルバムHard to Earn の1曲
「Mass Appeal」は外せない。
同アルバムに入っている「Code of the Streets」もギャングスターに相応しいスリリングなトラックだ。
Nasの「Nas is Like」も小気味よいドラムで始まり1ループの中に広がりを感じるトラックが印象的だ。
Group homeの「Supa Star」はDJなら2枚使いの定番曲。
シンプルでありながら体が自然と揺れるトラックはプレミアの真骨頂。
ロイス・ダ・ファイブ・ナインの「Boom」もこれぞプレミアサウンドの1曲
HipHopのトラックメイカーを語る上でプレミアの存在は大きい。職人気質で無骨な印象のあるプレミアは日本での人気も高い。現役DJの中にも影響を受けた人物は多いはずだ。
かく言う私も影響を受けた1人だ。
あ、トラック作ったこと無いわ……
今日はこの辺で。