自分定規

「答えは己の中にあり」

映画館という名の洞窟で

お世話になります、ウツシロです。

 

久々の映画館で「THE BATMAN」(ザ・バットマン)を鑑賞。

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ご存じバットマンシリーズの最新作であり2時間55分の大作。

バットマンに至るまでのストーリー抜きでこの上映時間だから驚きである。

みんなもう知ってるよねってなもんだ。

映画館をたっぷり堪能して来たと言いたいところだが、とある問題が発生し100パーセント楽しむことができなかった。

昼過ぎに友人と待ち合わせし昼食をとった。そこで瓶ビールを2本胃袋に流し込み、その後渋〜い喫茶店に移動してコーヒーを1杯頂く。

頃合いを見計らいお待ちかねの映画館へ向かった。

座席はまさに中央、鑑賞するには最高の場所だ。日曜日ということもあり座席はほとんど埋まっていた。

映画の前にトイレを済ませ準備は万端、近日公開されるであろう予告編を一通り観終え本編が始まった。

久しぶりの映画館に音デカッ!重低音スゴッ!と感動しながら観ていたのだが相変わらずバットマンシリーズのダークさに睡魔が襲ってきた。

睡魔との戦いになんとかバットマンが勝ち、物語もどんどんおもしろくなって行くのだがここである違和感に気付いた。

 

「ん?…なんかお腹の下の方が変だな、これ尿意?」「まさか、そんなはずはない。始まる前トイレに行ったじゃないか」

「でもなんか嫌な予感がするぞ。ビールの仕業か?」

私の中で自問自答が始まる。その間バットマンのストーリーは入ってこない。

何故なら私の座席はど真ん中でトイレに行くには何人もの人々に暗闇の中会釈をしながら通路に出なければならないという演出が待っているからだ。

そんな事はできればしたくない。

 

「まだ始まって1時間だよな、あと2時間あるけどもつだろうか?」

 

今作のバットマンはミステリー要素が強く謎を解きながら進んで行くのだが、私の尿意というミステリーもいつ暴発するか分からない。頭脳、眼球、下腹部が同時進行で躍動し、視覚だけで映画を追いかけてはいるが内容は断片的にしか入ってこないという映画鑑賞をする上で最悪の状況を迎えていたのである。

それでもトイレに行くことなくなんとか2時間が経過した。

「まだ1時間あるのか…あと1時間はさすがに無理かも知れん」

今回もバットマンことブルース・ウェインがいい感じに病んでいる。私も尿意との戦いに負けるのではないかとだいぶ弱気になっていった。

しかし、後半になるにつれアクションシーンも増えてくると興奮からか下腹部が気にならなくなってきた。

 

「これは最後までいける、エンドロールが流れたら即トイレだ、バットマン

 

ちょいちょいストーリーが飛ぶほどの一人問答が悔やまれるが、尿意に対する勝利を確信しエンドロールと同時に数人の人々に軽い会釈をしながらそそくさとトイレへ向かうのであった。

 

そんな「THE BATMAN」だが現在公開中の為ネタバレの無いよう憶えている範囲の感想はこんな感じだ。

 

1.ヒーロー映画とは思えない暗さと重さ

2.警官に紛れて普通にマスク姿の人がいるって冷静に考えたらちょっとおもしろいぞ

3.しんどそうだけど辛いならヒーロー辞めていいんだよ?

4.バットモービルでのカーチェイスヤバッ!

5.バットマンも大概だけど悪役も病んでんなぁ

6.でもこの悩める感じが皆の共感を得ているのかもね

 

好みが分かれる作品ではあるが私は好きなジャンルであり体調万全ならもっと楽しめた事は間違いない。一人で観る方がバットマンワールドに浸れる気がする。

 

 

 

 

皆さんも映画を観る際は体調を整えるか、すぐに通路に出れる座席を選ぶことをおすすめします。

 

 

 

 

今日はこの辺で。