自分定規

「答えは己の中にあり」

元DJがハロープロジェクトを知ってしまった話(モーニング娘。編)

 

お世話になります、ウツシロです。



私がモーニング娘。(以下モー娘。)を知るきっかけはAKB48だった。
時は2010年AKB48がCDを出せば1位になる状況に音楽業界の変化を感じていた。

口パクや握手券で何枚も同じCDを売るビジネスモデルに当時私は疑問を持っていた。
(握手券はその後一般的なものになった)

 

そんなある日、そう言えばモー娘。って居たなぁ、今何してんだろう?と、ふと思った。

流行り物が苦手な私はモー娘。が流行った時も静観していた。

 

ファンの間では「娘。」と呼ばれる事が多いが私の中ではモー娘。なのであえてこの呼び名を使わせてもらう。


何気なくYouTubeで検索するとフランスでのJapan Expoというイベントでライブをしている動画がヒットした。

昔TVでよく流れていた曲で外国の人達が熱狂していた。
そして彼女達は生歌だったのだ。



う、嘘だろ、、?

 

 

当時日本のアーティストを好きな外国人がいるなんて思いもしなかった私は、4000人の外国のファンの前でライブをする彼女達に驚いた。

20歳前後の女の子達が異国の地で汗かいて頑張っている姿、そして日本の人達は彼女らの頑張りを知らないのではないか、と思うと心の奥の方が熱くなり

この子達を応援したいと思い始めていた。

そこからモー娘。関連の動画を漁り出す事になる。
そして2009プラチナ9discoというコンサートの1曲目"SONGS”に出会って完全にファンになった。

SONGS

SONGS

  • provided courtesy of iTunes

 

曲の良さもさる事ながらヲタのコールの凄さに驚きそのすべてを含めて感動巨篇のコンサートだった。

モー娘。には時代によって呼び名があり、バカ売れしていた初期の頃を「黄金期」(1〜4期メンバー)、私がハマった人気が落ち出した頃をプラチナ9discoからとって「プラチナ期」(5〜8期メンバー)と呼ばれている、その後も「カラフル期」(9〜11期メンバー)などあるが私はプラチナ期からのファンだ。

畏れ多くてヲタとは言えない。



好きな曲も、前述のSONGSや女が目立ってなぜイケナイ、しょうがない夢追い人、なんちゃって恋愛、泣いちゃうかも、リゾナントブルーなど昭和歌謡の様なメロディで耳にスッと入ってくるのにバックトラックはしっかりその時代の音を使っていて曲のクオリティにも驚かされた。
アイドル楽曲に偏見を持っていた事に後悔したのを覚えている。

 

モー娘。にハマる前の私は、アイドルを「フリフリの衣装を着て子供っぽい曲を歌っている若い女の子」というイメージで敬遠していた。

 

しかし彼女達はバラードやゴリゴリのロック、ぶりっブリのアイドルソングと様々な曲を表現していた。フリフリ衣装は着ていたが。

 

元々ロックボーカルオーディションで集まったメンバーであり、後にアイドル化していったグループなので歌唱力の基礎がしっかりしている。

そういえば初期の頃から「Memory 青春の光」など大人な曲もあったなぁ。

しょうがない 夢追い人

しょうがない 夢追い人

  • provided courtesy of iTunes

 

そしてプラチナ期のメンバー8人のキャラクターがそれぞれいい味を出していた。

(細かい事は各自調べて下さい)
みんな可愛かったが私は道重さゆみを推していた。

プラチナ期はモー娘。の中でもメンバーの変化はほとんど無い時期で、それが原因で認知度も落ちていったかも知れないが、チームワークやパフォーマンス力は黄金期に比べ格段に上がっていた。
けっしてイメージ通りのアイドルではなかった。

そのプラチナ期集大成でもある2010秋ライバルサバイバルというコンサートのファイナルが12月15日に横浜アリーナで行われた。

このコンサートも私的にはTOP3に入る程素晴らしく、特に6期3人による最後の

「大きい瞳」という曲が感慨深い。(6期亀井絵里がこのコンサートで卒業)

 

 

 

このライブでメンバー3人が卒業し結成当初と同じ人数の5人体制になった。

正直、この時はプラチナ期の終焉と5人体制でこれからどうなるんだという不安しかなく毎日何かしらの情報を漁っていた。
実は同時進行で新メンバーのオーディションが行われていたのだ。


そして翌年2011年1月に9期として新メンバー4人が発表される。

この時の新章の始まり感は凄かった。いやマジで!

そしてプラチナ期のメンバーは徐々に卒業し9期以降のメンバーの成長物語に移り変わる。

それから10年、モー娘。は今だにメンバーを変えながら続き、アイドルグループとしては異例の24年目に突入している。

モー娘。と言うよりハロープロジェクト全般に言えるのがキャラであり個性だ、そこがしっかりしているから大勢の女の子がいても覚えやすい。
そして自分の夢の為には諦めない心も見せてくれる。デビューまでがまるで甲子園の様に過酷なのだ。才能に溢れる子でも簡単にはデビューさせない事務所恐るべし…

そこがファンをヲタへと変えていくのだろう。

ヲタの存在も重要だ、曲中にヲタのコールがあるか無いかでライブの盛り上がりが大きく違ってくる。演者とヲタでステージをつくっているのだ。

 

音楽を聴く事と応援する事が結びつかなかった私は、モー娘。のファンになって、人は誰かを応援する事で逆にパワーをもらう生き物だという事、そしてアイドルとヲタの関係性やヲタ心理を知ることができたと思う。

 


長々と書いて来たがアイドル文化を知ることで私の音楽に対する幅が広がりアイドルの成長を見ながら自分も少し成長させてもらえた気がする。

 


メンバーは変われど24年の歴史を持つグループだ、私の様にふとしたきっかけで気になるメンバーや曲に出会う可能性を皆が秘めている。

 

 

今日はこの辺で。